2021年10月15日 1:39 pm
 「日本人の食事摂取基準」策定検討会ワーキンググループの座長で、東京大学大学院の教授佐々木敏先生。近著に『佐々木敏のデータ栄養学のすすめ』『佐々木敏の栄養データはこう読む!』があり、ツイッター「佐々木敏の『データ栄養学のすすめ』」は、フォロワーが5000人以上にも上ります。  佐々木先生は、子どもの栄養管理に携わる私たちに、根拠に基づいた科学的な考え方の必要性を唱えます。現場では、つい自分の経験や感覚が基準になりがちです。科学的思考で、充実した仕事ができるように、今回は「甘い飲み物は、なぜ健康によくないのか?」を、研究データを読み解きながら先生と考えていきます。子どもたちの未来のために、科学的思考を身につけていきましょう。(わんぱく子どもの食事研究所所長 佐橋ゆかり)   Q.佐々木先生が唱える「科学的に考えることの大切さ」を改めて教えてください。 A.世の中はどんどん変わり、想定外のことが起こります。子どもたちも一人ずつ、少しずつ違います。「少し違うけれど応用できる事例を覚えておく」ことは役に立ちます。それから、答えを求めるのではなく、「考え方のプロセスを考える」ことで、理由が分かります。理由が他のところに応用できます。何かの情報を得る、勉強するときに、数字や言葉を得ようとするのではなく、数字や言葉が出てきた過程を、時間をかけても勉強する。すると、かけた時間よりも応用範囲が広く、結局得をすることになるのだろうと僕は考えています。  

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