2023年1月17日 3:44 pm
こんにちは。子どもの食事研究所 所長の佐橋ゆかりです。
先日、神戸に住んでいる昔の栄養士仲間から、1月17日には必ず給食で「おむすび」を提供している。という話を聞きました。1月17日は、1995年に阪神淡路大震災が発生した日。友人の勤めている入所施設では、朝食の前に黙祷をささげた後で「おむすび」をみんなで頂くそうです。
「おむすびの日」は、国民運動推進協議会によって制定され、1月17日には「おむすび」を給食メニューとしている施設は全国で数多くあるようです。
■「おむすびの日」制定のきっかけ
阪神淡路大震災の被災地では、ボランティアの炊き出しで、多くの方におむすびが届けられ、人が握った「おむすび」によって被災で家も食べ物も失った人々が勇気づけられたそうです。
その後、お米の大切さ、ありがたさ、人とのつながりやボランティア精神を忘れぬようにと、1月17日が「おむすびの日」として制定されたそうです。
■「おむすび」の良さ
「おむすび」は、古くからの日本人のお米の食べ方で、弥生時代の竪穴式住居跡から日本最古の化石が発見されています。所説ありますが、「ご縁を結ぶ」が語源ともいわれています。
人が握る「おむすび」は、人の温かみを感じることができるシンプルながら、とっておきの日本の伝統食。地域によって「おむすび」「おにぎり」など、呼び名はまちまちですが、保育園でも「おむすび」は子どもたちに喜ばれています。
おむすびは、、、
- 原材料の米は自給率100%で安全
- 日本の水(軟水)ならではのおいしさ
- 栄養が豊富
- 噛めば噛むほど甘みを感じられる
- 形状が食べやすい
- いろいろな具との取り合わせでバリエーションが豊か
- 日本の伝統食
- 作ってくれる人を感じられる
などなど、良い点がたくさんあります。
日々の食事やおやつとして食べられる「おむすび(おにぎり)」ですが、記念日には、特別なものとして注目し、お米の大切さやおいしさ、人との絆を感じる機会にできたらよいのでは。と思い、みなさんにお伝えさせていただきました。