2025年2月3日 2:29 pm
2025年2月に出荷される野菜について、農林水産省が主産地などから聞き取りを行った「生育状況及び価格の見通し」をお伝えします。
※対象は東京中央卸売市場に出荷される野菜
■今後の生育、出荷及び価格の見通し
品目 | 2月価格 平年比 |
生育状況と出荷の見通し | 今後の全体的な出荷数量の見通し | 主産地 |
だいこん | やや高値 | ・神奈川県産:生育が順調 ・千葉県産:12~1月の少雨の影響により細物傾向だが、回復傾向にある |
やや平年を下回る見込み | 神奈川55% 千葉39% |
にんじん | 高値 | ・鹿児島県産:生育が順調 ・千葉県産:葉枯れに加え、12~1月の少雨の影響により細物傾向 |
平年を下回る見込み | 千葉73% 鹿児島10% |
はくさい | 高値 | ・主産県産:12~1月の少雨の影響により小玉傾向であることに加え、他の葉物野菜の出荷数量が減少傾向で推移し、引き合いが強まったことで出荷が前倒しとなり、畑の残量が少ない | 平年を下回る見込み | 茨城82% 群馬11% |
キャベツ | 高値 | ・主産県:8~9月の高温、10月の天候不順の影響による歩留まりの低下に加え、12~1月の少雨の影響により小玉傾向となっているものの、神奈川県産は回復傾向、他の主産県も徐々に回復傾向にある | 平年を下回る見込み | 愛知58% 千葉26% 神奈川12% |
ほうれんそう | → | ・主産県:12月の低温・少雨の影響により生育不良がみられていたものの、その後の気温上昇に伴い回復傾向にある | 平年並みで推移する見込み | 茨城41% 群馬35% |
ねぎ | やや高値 | ・主産県:8~9月の高温の影響により歩留まりの低下に加え、12~1月の少雨の影響により細物傾向となっているが、生育は徐々に回復傾向にある | やや平年を下回る見込み | 千葉35% 埼玉20% 茨城17% |
レタス | やや高値 | ・主産県:12~1月の少雨の影響により小玉傾向となっているが、生育は回復傾向にある | やや平年を下回る見込み | 静岡28% 茨城25% 香川14% 長崎10% |
きゅうり | 【前半】やや高値 【後半】→ |
・宮崎県産:8~9月の高温、10~11月の天候不順の影響により生育不良がみられる ・群馬県産・千葉県産:生育が順調 ・高知県産:10~11月の天候不順の影響により生育不良がみられるものの、回復傾向にある |
【前半】やや平年を下回る見込み 【後半】平年並みで推移する見込み |
宮崎38% 群馬17% 千葉16% 高知11% |
なす | → | ・主産県:9月の高温、10~11月の天候不順、1月上中旬の低温の影響により、生育不良がみられるものの、高知県産・福岡県産は回復傾向にある | 平年並みで推移する見込み | 高知63% 福岡20% 熊本10% |
トマト | やや高値 | ・熊本県産・愛知県産:夏秋期の高温、11月の天候不順の影響等により、生育不良がみられることに加え、小玉傾向 ・栃木県産:生育が順調 |
やや平年を下回る見込み | 熊本32% 栃木24% 愛知14% |
ピーマン | → | ・宮崎県産・高知県産:8~9月の高温、10~11月の天候不順の影響により、生育不良等がみられるものの、回復傾向にある ・茨城県産:生育が順調 ・鹿児島県産:10月の天候不順の影響により生育不良がみられる |
平年並みで推移する見込み | 宮崎38% 茨城24% 鹿児島15% 高知14% |
ばれいしょ | 高値 | ・北海道産:収穫及び貯蔵が完了。残量の減少により2月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み ・鹿児島県産:11月の長雨、12月の低温・少雨の影響により生育が遅れ、後ろ倒しの出荷となる |
平年を下回る見込み | 北海道65% 鹿児島33% |
さといも | やや高値 | ・埼玉県産・新潟県産:生育が順調 ・愛媛県産:定植時期の長雨による歩留まりの低下がみられる |
やや平年を下回る見込み | 埼玉53% 新潟14% 愛媛11% 千葉11% |
たまねぎ | やや高値 | ・北海道産:収穫及び貯蔵が完了。夏場の干ばつの影響で小玉傾向になっており、残量の減少により2月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み ・静岡県産:播種時期の高温、その後の台風、12月の少雨の影響により生育不良がみられる |
やや平年を下回る見込み | 北海道70% 静岡23% |
ブロッコリー | 高値 | ・主産地:12月の低温・少雨の影響による生育が停滞している | 平年を下回る見込み | 香川31% 熊本21% 愛知19% |
*価格の「→」は、「平年並みで推移する」ことを示す。
*価格の「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が90%以上、110%以下であることを示している。
*主産地の「%」は、昨年同月の入荷シェア率
参考:東京中央卸売市場における指定野菜の価格における平年比
青果卸売市場調査
■今月の注目は、ほうれん草!
高値が見込まれる野菜が多い中、ほうれんそう、なす等は平年と並みの価格となりそうなです。
今回は、ほうれん草を使った「あと一品」を紹介します。
<ほうれん草のナムル(コーン・ごま)>
- ほうれんそう 25g
- もやし 20g
- にんじん 5g
- コーン缶 5g
- ごま油 0.3g
- 塩 0.1g
- ごま 1.5g
- ほうれんそうを2cmの長さに切ってゆでる。
- もやしをざく切りにしてゆでる。
- にんじんを細切りにしてゆでる。
- コーンをゆでる。
- 1~4をごま油、塩、ごまで和える。