2022年2月9日 5:32 pm
「日本人の食事摂取基準」策定検討会ワーキンググループの座長で、東京大学大学院の教授佐々木敏先生から、根拠に基づいた科学的な考え方について学びます。後編のテーマである、「よく噛んで、ゆっくり食べましょう」は、健康との関連において、科学的な根拠があるのか。当然のこととして子どもたちに指導している内容を、研究データを読み解きながら、先生と考えていきます。経験や感覚に頼りすぎることなく、「物ではなく、人を見ること」を意識しながら、目の前の子どもたちの未来のために、科学的思考を身につけていきましょう。(わんぱく子どもの食事研究所所長 佐橋ゆかり) Q.保育園では、噛まずに飲み込むように食べる子どもがいて、度々問題になります。そんな子どもに対して、保育園では「よく噛んでゆっくり食べましょう」と指導していますが、実際に、健康との関連において科学的な根拠はあるのでしょうか? A.「早食いはだめ、太るもと」というのは、おばあちゃんの知恵のように大昔から言われ、「そんなことを今さら取り上げる必要があるの?」と思われるかもしれません。だけど、当たり前というのは、僕たちの想像かもしれません。ものは調べないとわからないのです。 「早食いの程度と肥満度との関連」が、科学的に信頼できる研究によって示されたのは、今から18年前です。それまでわからなかったのは、たくさんの人たちの食べる早
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Categorised in: 子どもの健康